構築が7割ほど進んだところで「やっぱり商品構成を変えたい」と言われたことがあります。
その時点でステップ配信のシナリオは3本組み終わっていて、タグは20個以上発行済み。会員サイトのコースも作り終わっていました。結局ほぼ全部作り直しで、2週間が飛びました。
UTAGEには、後から自由に変えられる箇所と、変えると連鎖して壊れる箇所があります。壊れるほうを先に固めておけば、こういう事故は起きない。着手前に決めておくことを、順番に書きます。
ツール選定より先に、売り方の型を決める
「UTAGEとエルメ、どっちがいいですか」と聞かれることが多いんですが、この質問には答えようがありません。何をどう売るかが決まっていないと、比べる基準が無いので。
先に決めるのはこっちです。
- 単発で売り切るのか、継続課金なのか
- セミナーを挟むのか、個別相談に流すのか、LPから直接買ってもらうのか
- リストを取ってから売るのか、取らずに売るのか
- 販売期間を区切るのか、常時売り続けるのか
この4つが決まると、必要な機能が自動的に絞られます。個別相談に流すなら予約カレンダーが要るし、販売期間を区切るならカウントダウンと自動クローズが要る。機能から入ると、結局使わない機能の使い方を調べる時間が発生します。
初回の打ち合わせでこの4つだけ聞いて、その日はそれで終わりにすることもあります。ここが曖昧なまま進めても、どうせ戻ってくるので。
ファネルの型は、1つに絞る
プロダクトローンチ型とエバーグリーン型、両方やりたいという相談はよく来ます。気持ちは分かるんですが、最初の構築では片方に絞ったほうがいい。
理由は、ステップ配信の書き方が根本から違うからです。
ローンチ型は「◯月◯日に募集開始」という共通の時間軸があるので、全員に同じ話を同じ順番で届けられます。締め切りも作れるし、盛り上げ方も設計できる。
エバーグリーンは登録日が人によってバラバラです。時間軸を使った演出が一切使えません。「昨日のライブ配信で」みたいな書き方はできない。代わりに「登録から◯日後」という相対的な時間で組むことになるので、文章の作り方そのものが変わります。
両方を1つのシナリオで兼ねようとすると、どっちつかずの文章になります。まずローンチ型で1回売って、そのシナリオを後からエバーグリーン用に書き直す。この順番が一番ロスが少ない。
タグ設計は、UTAGEを開く前に紙に書く
これをやらずに始めると、ほぼ確実に散らかります。
タグは作るのが簡単なので、必要になるたびに増やしがちです。気づくと「セミナー申込」「セミナー参加」「セミナー参加者」「セミナー_参加済み」みたいな似たタグが並んでいる。どれが生きているのか分からなくなって、配信条件を組むたびに悩むことになります。
先に紙かスプレッドシートで、この単位に整理しておきます。
- 入口タグ(どこから登録したか)
- 行動タグ(何を見たか、何をクリックしたか)
- 状態タグ(申込済み、参加済み、購入済み、離脱)
- 除外タグ(配信停止、購入済みで案内不要)
命名規則も先に決めます。「カテゴリ_内容_状態」のように区切り文字と語順を固定しておくと、一覧で見たときに並びが揃って探しやすい。
地味な作業です。でもここに30分使うと、後の数時間が浮きます。
会員サイトの階層は、商品構成に従わせる
会員サイトを先に作って、後から商品構成を変えると、受講生の進捗データが飛びます。
コースとレッスンの階層を後から入れ替えると、どこまで見たかの記録が追随しないことがある。まだ受講生がいない段階なら問題ありませんが、販売後に構造を変えるのは避けたい。
なので、商品の中身が固まっていないうちは会員サイトを作らない。それだけです。
先に決めるのは、コースをいくつに分けるか、各コースに何本入れるか、公開タイミングを制御するかどうか。全部いきなり見せるのか、週ごとに開放するのか。ドリップ配信を使うなら、後から入れるより最初から設定しておいたほうが楽です。
決済のテストは、最後ではなく最初にやる
一番やらかしやすいのがここ。
決済連携はLPもステップ配信も全部できてから、公開直前に設定することが多いんですが、そのタイミングで詰まると本当に困ります。決済会社の審査に日数がかかったり、連携設定でエラーが出たり。販売開始日が決まっている状態でこれが起きると、逃げ場がない。
構築の初日に、テスト用の100円商品を作って、実際に自分のカードで買ってみる。決済が通って、サンクスページに飛んで、会員サイトの権限が付いて、購入者タグが入る。ここまで一通り動くことを確認してから、他の作業に入ります。
面倒に見えますが、通しで30分あれば終わります。
まとめると
着手前に決めるのは5つ。売り方の型、ファネルの型、タグ設計、会員サイトの階層、決済のテスト。
逆に言えば、LPのデザインもステップ配信の文章も、後からいくらでも直せます。直せないものから手を付ける。それだけで構築の失敗はかなり減ります。
正直、自分も昔は「とりあえずLPから作る」をやっていました。見た目ができると進んでいる感じがするので。何度か作り直しを食らってから、順番を変えました。